問題解説
第37回文具検定全国模擬試験に多数のチャレンジありがとうございました。下記に出題しました問題や解答に関する解説を行っています。

パイロットコーポレーション問題解説
問題正解解説
1「パイロット(PILOT)」の由来は?
創立者たちが船乗りで、先頭に立つ「水先案内人」にちなんでパイロットの創業者二人は船乗りであったため、業界の水先案内人でありたいという願いから製品に「パイロット」というブランドをつけました。
写真は創業時の社名ロゴ。
2万年筆のペン先が金で出来ている理由のうち、間違っているのは?

書いても減りにくいから万年筆のペン先は金が使われています。金は錆びることがなく、適度な弾力があります。昔のインキには酸が含まれており、酸に侵されない材質が金でした。
また、金はやわらかく、直接紙に触れて書いていれば磨り減ってしまいます。そこで、金ペンの先端には耐磨耗性に優れたイリジウム合金が付いています。この二つの金属で「万年筆」という名にふさわしい耐久性と書きやすさが生まれます。

3消せるボールペン「フリクション」の書いた筆跡が消えるのはなぜ?

摩擦熱による消せるボールペン『フリクション』には、温度で色が変わる特殊なインクが使われています。
専用のラバーでこすると摩擦熱が発生し、60℃以上になると無色になりはじめ、逆に-10℃以下になると元の色が戻り始めます。

4消せるボールペン「フリクション」は消した筆跡を元に戻すことができる。その方法は?
冷蔵庫の冷凍室に一晩以上入れたままにする消せるボールペン『フリクション』には、温度で色が変わる特殊なインクが使われています。60度以上になると無色になり、マイナス10度以下になるともとの色が復元し始め、マイナス20度前後になると完全に色が戻るという特性をもっています。
ノートや紙製品が水滴などで濡れないようにビニール袋に包み、冷蔵庫の冷凍室に一晩以上入れたままにしてください。
5摩擦熱で筆跡を消去できる筆記具「フリクション」シリーズ、現在シリーズの中で最細のボール径は?

0.3mmこの商品は、ペン先の強度が高く、かつ、ペン先へのインキの供給がスムーズという従来の「コーンチップ」と「パイプチップ」の両方のペン先の良い点を併せ持ったパイロット独自開発のペン先「シナジーチップ」を採用しています。そのため、細書きでありながら書き出しが良く、なめらかに書けます。ボール径は、0.3mm、0.4mm、0.5mmを揃えています。

6“疲れにくい筆記具”として学生に人気の「ドクターグリップ」シリーズ。最新モデルのシャープペンシル『THEDr.GRIP(ザ・ドクターグリップ)』に搭載された新機能は?

携帯時に芯が出ることを防ぐ新機構「フレフレロック」機能「ドクターグリップ」は、人間工学に基づき、握りやすさを追求した太い軸径と弾力性のあるラバーグリップが特長の疲れにくい筆記具シリーズです。シャープペンシルには、ペンを振るだけで簡単に芯を送り出すことができるパイロット独自の「フレフレ機構を搭載しています。シリーズ最新モデルのシャープペンシル『THEDr.GRIP(ザ・ドクターグリップ)』芯の繰り出しにおける操作音を従来品よりも約50%低減した静音設計の機能も新しく搭載されています。

7細書きながら、なめらかな書き味の「ジュースアップ」のペン先の名前は?

シナジーチップ「シナジーチップ」は、細書きのボールペンに適したステンレスパイプの先端にくぼみをつけてボールを点で支える構造の「パイプチップ」と、一般的なボールペンに使われる円錐形で安定して書きやすい「コーンチップ」のそれぞれの特長を活かした、構造・形状のペン先です。細書きに最適な細いパイプ形状のペン先でありながら、パイプの後ろ部分を太くすることでペン先の強度が高くなり、また、インキの通り道が広がることでインキのペン先への供給がスムーズになり、なめらかな筆記ができます。

8まっすぐきれいな線を引くことのできる蛍光ペン「KI-RENA(キレーナ)」の新開発の機能の一つは?

キチントガイドまっすぐな線を引くためにのプラスチックのガイドが紙面に当たることで筆記が安定し、まっすぐな線を引きやすくなります。「まっすぐな線を引きにくい」、「書いた文字の上から線を引くと筆跡がにじんだり、ペン先が汚れる」などの蛍光ペンのに対する学生の不満点を解消するために、新開発の「キチントガイド」に加え、「速乾顔料インキ」を搭載しましています。

9「デジタル学習の“書く”を支える」というコンセプトで発売したパイロット初のタッチペンは?

プニタッチ「プニタッチ」は筆記具メーカーが使いやすさにこだわって開発したICT教育時代の小学生向けタッチペンです。先端のタッチ部に向かって太くなる握りやすいデザイン形状や、デジタル端末との接地面が広く感度の良い8mm径のタッチゴムをペン先に採用するなど、書きやすさにこだわりました。

10蒔絵万年筆に使われる蒔絵の技法のひとつ、「卵殻」で一般的に使われている卵の種類は?

ウズラ「卵殻」はうずらの卵などの殻を砕き、小片や粉末状にして漆面に貼りつけ、上塗りの後研ぎ出し、紋様をあらわす蒔絵の技法の一つです。漆で真っ白な色を表現することが難しく、白を表現するため、また卵殻技法独特の質感を表現するため用いられるようになりました。
使用前にお酢に3分程度漬けて卵の模様を落します。



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